皆様 こんにちは 兵庫県の平山です
先日に「毎日新聞社」からの無料「電子メール新聞(仮名)」の中に以下のよ
うな掲載が有りました
その内容の一部を以下に掲載しましたので参考にして下さい
なお この掲載については毎日新聞社の担当者の了解を戴いています
以下に内容を掲載していますが何分長文ですのでご了承下さい
Subject: RE: 転載のお願いです
Date: Mon, 10 Apr 2000 22:23:58 +0900
From: "三鬼 治" <miki@mainichi.co.jp>
To: "Angel" <jg3dxs@pop06.odn.ne.jp>
Cc: "サイバーデスク" <cyber-desk@mainichi.co.jp>
メール拝見しました。
毎日インタラクティブは、広告収入で成り立っている商業サイトのため一般的に
はリ
ンク許可のみで、コンテンツの転載は許可していませんが、趣旨を尊重して、特
例で
転載を許可します。出所を明記の上、ご使用下さい。
今後ともよろしくお願いします。
毎日新聞サイバー編集部副部長 三鬼 治
Subject: [INTERACTIVE Mail] 04/07/2000 20:39
Date: 7 Apr 2000 20:39:05 +0900
From: im@mainichi.co.jp
To: im-adm@mainichi.co.jp
Reply-To: im@mainichi.co.jp
「ウェブアクセシビリティを確保する」
視覚障害者を排斥しないウェブデザインとは
ウェブサイトは“見る”ためのものとは限らない。視覚障害者にとっては“聞
く”情報源だ。コンピューターのユーザーインターフェースがグラフィック化
し、凝ったデザインが利用できるようになった。その一方、読み上げアプリケー
ションでコンピューターを活用する人たちにとって、とても分かりにくくなるこ
とがある。こうしたウェブの「アクセシビリティ」は、ネットとデジタル情報を
活用できる人とできない人の「情報格差(デジタルデバイド)」問題の一面でも
ある。
●「音声ブラウザー」で聞くウェブ
ウェブを読み上げる「音声ブラウザー」として広く利用されている日本IBMの
「ホームページリーダー」を使ってウェブサイトを開くと、コンテンツを聞くこ
とができる。たとえば、東京都のトップページでは、「『東京都提供番組』『多
摩モノレールがさらにお得に!』『東京都』『東京都のホームページへようこ
そ』『首都移転にNO!』『新宿中央公園の桜』、みんなで考えよう東京の環境
今日の環境問題は、都民のみなさんが被害者であると同時に、加害者の側面も
持っています」と読み上げられる。声は合成音声による。
このページを画面表示で見ると、『○○』の部分は画像データとリンクのある
場所で、テキストは「みんなで考えよう」以降だけだ。東京都のサイトは、画像
データにつけた「ALT」(属性)タグの中に画像の説明を記述することで、目の
見えない人にも内容を伝える。逆に、これがないと音声ブラウザーでは、何があ
るのか分からなくなってしまう。都のウェブサイトは自治体の中で最もアクセシ
ビリティに配慮していることで知られている。
ホームページリーダーはネットスケープ・ナビゲーター対応だが、ほかにもイ
ンターネット・エクスプローラ対応でフリーウエアの「ボイスエクスプローラ」
が、大阪府立盲学校で開発・配布されている。いずれもマウス不要で、簡単な
キー操作で利用可能。通常のマウスは画面上のポイントにカーソルを合わせるた
め、視覚障害者には使いにくいものだからだ。
■W3Cガイドライン
ウェブブラウザー/サーバーの国際標準化団体「W3C」(ワールド・ワイド・
ウェブ・コンソーシアム)は、アクセシビリティ確保のための基準も作成してい
る。昨年5月勧告の「Web Content Accessibility Guidelines 1.0」は、W3Cのア
クセシビリティ作業部会「WAI」(Web Accessibility Initiative) が策定した。
誰もが利用しやすいウェブコンテンツを作るための基準だ。
ガイドラインでは、ウェブアクセシビリティ確保の基準を3つのレベルにまと
めている。最も基本的な項目の「優先度1」は、画像、イメージ、アニメーショ
ンGIFなど、すべての非テキストデータに、代替コンテンツ(テキスト情報)を
付属する▽視覚的に色で識別する情報は、色なしでも区別可能にする▽本文と画
像用のキャプションが、はっきり識別可能にする▽動的に更新されるものは、そ
れの変更が代替コンテンツに反映させる▽音声を伴うマルチメディアデータは、
代替コンテンツが読み上げられるまで控える−−といった具合だ。
デジタル化、ネットワーク化は障害者の可能性を大きく広げた。テキストデー
タと読み上げソフトを使って、視覚障害者が点訳や朗読の力を借りずにさまざま
な情報を扱うことが可能になった。ただウェブのHTMLの中には、テキストだけで
なく、様々なイメージデータが埋めこまれている。読み上げできるのは基本的に
テキストデータだけのため、目で見るのと同様の情報を音声ブラウザーで提供す
るには特別の工夫が必要となる。東京都のウェブサイトのALTタグを使った説明
の追加は、この手法のひとつだ。
■行政の取り組みは
では、国は、どうウェブアクセシビリティに取り組んでいるのだろう。
ウェブアクセシビリティの指針を検討する機関として、今年1月に発足した郵
政省・厚生省合同の研究会「高齢者、障害者の情報通信利用に対する支援の在り
方に関する研究会」がある。肢体障害者、高齢者までを含め、ウェブのみならず
情報通信全体のバリアフリー化の方策を研究するものだ。これまでに3回の会合
を開いており、5月までに報告書をまとめる予定だ。
担当の郵政省通信政策局情報企画課によると、「パソコンで見るものだけを対
象とすればいいのか、他の端末を含めるかの議論を進めている。またW3Cのガイ
ドラインを基本とし、システム化してできるものと、個々で対応すべきものの選
別をしていく」という。報告書作成後は地方公共団体などに推奨システムの採用
を働きかけていく。だが強制力はなく、他省庁に対して提案するのも「具体的な
システムを示してからになる」(同)という。
一方、米国を見ると、すべての州政府サイトは今夏から完全なアクセシビリ
ティの確保を義務づけられる。政府調達品・技術について規定する「リハビリ
テーション法508条」の98年7月改訂で導入された。今年8月7日以降の政府調達
品・技術についてアクセシビリティを確保していない場合、証拠立てぬきでも訴
訟提起が可能、という非常に厳しいものだ。背景にあるのは、障害者差別を禁止
した「ADA」(Americans withDisabilities Act=障害を持つアメリカ国民
法)。日本と比べて、米国は徹底している。
■チェックツールの結果は……
ウェブのアクセシビリティを簡単に調べるツールがある。日本IBMの「i-
Checker」は、画像データの説明が付けられているか、など、音声ブラウザーで
コンテンツを聞く際、最も問題となる4つの項目を調べるものだ。ウェブサイト
上でチェックするサービスと、パソコン上でスタンドアローンで使う「Personal
i-Checker」があり、ともに調べたいサイトのURLを入力すると問題を警告表示す
る。
実際に「Personal i-Checker」を使って、毎日新聞を含む全国紙4社のウェブ
サイトをチェック(フレーム表示をしているものはメーンコンテンツについて)
した。結果は、「7個の画像リンクにコメントなし、37個のクライアントサイ
ド・イメージマップにコメントなし」(A紙)、「3個の画像リンク、43個のクラ
イアントサイド・イメージマップにコメントなし」(B紙)、「6個の画像リン
ク、3個のクライアントサイド・イメージマップにコメントなし」(C紙)で、
「問題は検出されず」は毎日新聞の「MainichiInteractive」だけだった。手前
みそかも知れないが、幸い、少し誇ってもいい結果となったようだ。
[東京都]
http://www.metro.tokyo.jp/
[W3C ガイドライン]
http://www.w3.org/TR/2000/CR-UAAG10-20000128/
[WAI]
http://www.w3.org/WAI/
[米司法省、リハビリテーション法508条]
http://www.usdoj.gov/crt/508/508docs.html
[日本IBM アクセシビリティ]
http://www.ibm.co.jp/accessibility
[日本IBM、i-Checker]
http://www.jp.ibm.com/accessibility/i-checker/index.html
[毎日新聞、ユニバーサロン=アクセシビリティを考えるページ]
http://www.mainichi.co.jp/universalon/
(三好 豊)
http://www.mainichi.co.jp/digital/coverstory/archive/200004/07/1.html
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Subject: [windows:0572] 長文 視覚障害者を排斥しないウェブデザインとは
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