田中哲夫さま。 説明ありがとうございます。 「ショートカットキーの設定」、OKボタンの件については、ご指摘を 理解したと思います。次回バージョンでメッセージを工夫してみます。 > この辺りが問題なんですよね。 > なんで、ソフトを作る側が、スクリーンリーダーに合わせて対応しなけ > れば行けないのか! ま、スクリーンリーダーもプログラムのひとつにすぎませんから。 開発者もいろいろ苦労されているのだと思いますよ。単なるプログラム のひとつと捉えれば、ソフト側で対応しなければならないのも、ある程度 は仕方がないのじゃないでしょうか。 と、ここで便乗ですが、前から感じていることを書きたくなりました。 少し長文になります。お許しください。 ClipReaderを公開してから、視覚障害者やボランティアと思われる方か らよくメールをいただきます。 みなさん、一様に、「スクリーンリーダーに対応」という言葉を使われ ます。中には、音声化は、スクリーンリーダーを使わなければできないよ うに思っておられる方もいるようです。 それはそれでいいんですが、ただ、わたしとしては「スクリーンリーダ ーに対応」という言葉は、もう少し限定的に使ったほうがいいのじゃない かと思うのです。 たとえば、音声環境で使えないフリーソフトの作者へ、ボランティアさ んが、「スクリーンリーダーに対応してくれませんか」と要望を出しま す。 フリーソフトの作者でスクリーンリーダーに触った者は少ないでしょ う。スクリーンリーダーというソフト自体を知らない者も多いでしょう。 そうしたプログラマが、スクリーンリーダーに対応してくれと言われて まず行うのは、ネットでスクリーンリーダーを調べることです。その値段 を調べます。そして、ギョとして、しばし言葉を失います。 こんなもんに対応できるか! というのが90パーセントの内心の叫びでしょう。 プログラムを作るというのは、コードを書くだけじゃないんです。動作 確認が必要なんです。シェアウェアはこの動作確認の最終段階を、ユーザ ーさんに行っていただくことで、開発コストを下げているわけです。 つまりスクリーンリーダーへの対応は、スクリーンリーダーが利用でき なければ困難なんです。 そのため、「スクリーンリーダーに対応してくれませんか」と言われて も、そのフリーソフトの作者は返答を拒否するか、「できません」と答え ざるを得ないのです。 でも、このボランティアさんが「視覚障害者も使いたいので、逐次読み 上げ機能をつけてくれませんか」と持ちかけられたら、反応は少し変わる だろうと思います。そしてスクリーンリーダーがそのプログラムのどこを 読み上げ、どこを読み上げないかを教えてくだされば、ありがたいです。 つまり、スクリーンリーダーの読み上げない部分を、スクリーンリーダ ーを使うことなく音声化するというのが、入り口です。 プログラマは、 イベントの発生時に音声で読み上げさせればいいだけか・・・。 SAPIを使えばいいな。 簡単ジャン! と考える可能性が高いです。 COMやSAPIを知らなくても、音声を扱うにはどうすればよいかを調べて、 結局はそこへ行きつくでしょう。 SAPIを使えば、投資額0円で開発できます。実際のところ、スクリーン リーダーを使うよりも、ずっと自由に、ずっと高機能のものが作れます。 そして、そうした音声化は、スクリーンリーダーを使わないのだから、少 し工夫すれば、一般ユーザーが使う上での機能アップにもなります。 やってみようかなという気になるわけです。 もちろん、実際問題としては、ダイアログボックス上のコントロールの 配置や、タブストップの付加、オーナー描画の抑制などを考慮しなけれ ば、視覚障害者には使っていただけません。 メニューの読み上げやコントロールの読み上げは、スクリーンリーダー に任したほうが、操作が統一できていいでしょう。 そして自分が声を出すために、スクリーンリーダーの音声を止める処理 も必要です。 だから、そのプログラムが大掛かりなものなら、最終的に、動作試験用 としてスクリーンリーダーが必要になることに変わりありません。ただ、 導入部分としては、「スクリーンリーダーに対応」という言葉を使わない ほうが、敷居はずっと低くなるのじゃないでしょうか。 「スクリーンリーダーに対応」という言葉を不用意に使うことによっ て、その意図とは裏腹に、多くのプログラマを遠ざけてしまっているよう な気がするので、書かしていただきました。 以上、日ごろの感想でした。 もし同様の趣旨の発言が前にありましたら、不勉強をご容赦ください。 田中さん、長文に付き合わしましてすいません。 #ああ、v1.032の公開準備をしなくっちゃ。 2003年5月27日(火) Kazuhiro Kito <k-kito@kazusoft.com> <http://www.kazusoft.com/>
Received: from hotmail.com (dav2.sea2.hotmail.com [207.68.164.106]) by sl.sakura.ne.jp (8.12.9/8.12.6) with ESMTP id h4RA2lZc045911 for <windows@sl.sakura.ne.jp>; Tue, 27 May 2003 19:02:47 +0900 (JST) (envelope-from zhiro@hotmail.com) Received: from mail pickup service by hotmail.com with Microsoft SMTPSVC; Tue, 27 May 2003 03:02:41 -0700 Received: from 143.90.130.55 by dav2.sea2.hotmail.com with DAV; Tue, 27 May 2003 10:02:41 +0000 X-Originating-IP: [143.90.130.55] X-Originating-Email: [zhiro@hotmail.com] From: "Kazuhiro Kito" <zhiro@hotmail.com> To: <windows@sl.sakura.ne.jp> Subject: [windows:14384] Re: クリップリーダー v1.03 1を公開しました。 Date: Tue, 27 May 2003 19:02:27 +0900 Message-ID: <000001c32437$14652500$6401a8c0@topazxp> MIME-Version: 1.0 Content-Type: text/plain; charset="iso-2022-jp" Content-Transfer-Encoding: 7bit X-Priority: 3 (Normal) X-MSMail-Priority: Normal X-Mailer: Microsoft Outlook, Build 10.0.4510 Importance: Normal In-Reply-To: <200305270953.C4REPPWW@smtp.mail.yahoo.co.jp> X-MimeOLE: Produced By Microsoft MimeOLE V6.00.2800.1165 X-OriginalArrivalTime: 27 May 2003 10:02:41.0402 (UTC) FILETIME=[1C5ACDA0:01C32437] Sender: owner-windows X-ML-Sequence: 14384 X-ML-Name: windows Precedence: bulk Reply-To: windows@sl.sakura.ne.jp |